棟板金の交換は必要?ケースや費用を徹底解説
「棟板金って交換が必要なのかな?年数が経ってきたから気になる。」
「棟板金の交換が必要なのは知ってるけど、費用がどれくらいかかるか心配。」
家の修繕費に含まれる棟板金の交換。最適な交換のタイミングや費用が気になりますよね。
結論から言うと、棟板金の交換は10年に1度、費用はおおよそ15万円が相場です。
劣化を放置すると雨漏りの原因となるため、適切なタイミングでメンテナンスを行いましょう。
この記事では棟板金の交換や費用について徹底解説。屋根のメンテナンスを検討している人、棟板金の交換時期が知りたい人はぜひ参考にしてみてください。
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棟板金とは
棟板金(むねばんきん)とは屋根の頂点をカバーする板金を指します。
棟板金は屋根板と屋根板の間を保護する役割があります。しかし、隙間から水が入り込む可能性があるため定期的な点検や交換が必要なパーツになります。
内部に水が浸入してしまうと内側にある『貫板』が腐ってしまい、棟板金を留めている釘などが抜けて棟板金が外れる原因になりかねません。
そのため、10年に1度は棟板金の点検を行い、必要であれば交換や修理を依頼しましょう。
棟板金の交換が必要なケース
棟板金の交換が必要なケースは以下になります。
棟板金の釘浮き
棟板金は釘で屋根に固定されていますが、以下の理由から釘が浮いてしまうことがあります。
- 雨風によって釘の劣化により浮く
- 強風の揺さぶりによって浮く
- 棟板金の下にある貫板(木材)が気温の変化によって収縮を繰り返すことで抜ける
釘が抜けてしまうと屋根の棟板金の間に隙間が発生。風の影響を受けやすく、水も侵入し腐食の原因になります。
そのため、釘が浮いている場合は屋根修理が必要になります。
棟板金の浮きや剥がれ
台風・強風の後には棟板金の浮きや剥がれが生じることもあります。
棟板金が浮いてしまうと屋根と棟板金の隙間が空いてしまい、さらに剥がれる原因や雨水が入り込むことで雨漏りの原因になりかねないため修理が必要です。
棟板金のサビ
棟板金の表面にある塗膜が劣化すると、金属と空気が触れることでサビが発生。棟板金のサビは放置しておくと穴が開いて雨漏りの原因になります。
棟板金がサビている場合は屋根塗装を検討しましょう。
コーキングの劣化
コーキングとは隙間ができている場所をコーティングし、建物の内部への雨水の侵入を防ぐこと。棟板金も隙間にコーキングを行うことが多く、水の侵入を防いでいます。
しかし、コーキングは紫外線や雨水などで劣化し、剥がれやひび割れを起こすことも。水の侵入口を作ってしまうため定期的な打ち替えが必要になります。
コーキングの劣化に対しては棟板金の交換ではなく、コーキング補修が必要であるため検討しましょう。
貫板の腐食
棟板金の下には貫板と呼ばれる木製の板があります。棟板金は通気性が悪いため、貫板に水が入り込んでしまうと湿気がこもり腐る原因になりかねません。
貫板が腐食すると釘が外れやすくなったり、雨漏りの原因になるため修繕が必要になります。
棟板金の破損や変形
棟板金は金属であるため、ダメージによって破損や変形することもあります。ダメージを受ける原因としては以下のものが挙げられます。
- 雨風
- 雪の重み
- 強風で飛ばされた物による物理的なダメージ
変形や破損があると雨水が浸入しやすくなるため修理が必要です。また、棟板金は屋根の一番上を構成しているため、破損があると見た目も悪くなるので屋根修理をしキレイな外観を保つようにしましょう。
上記の6つのケースは棟板金の交換や修理、補修が必要になる対象です。雨漏りが進行する前に修繕を行うことをおすすめします。
棟板金交換の流れ
棟板金工事の流れは以下になります。
状況確認
まずは屋根の状況を確認し、その他にも雨漏りのリスクがないか目視で確認します。
棟板金の撤去
棟板金の撤去を行います。撤去すると貫板が出てきますが劣化により腐食している場合は板金・貫板の双方を取り外した上で、清掃を行います。
釘穴の補修
貫板を固定していた釘の穴は、コーキングを充填して補修します。そのままにすると、釘穴から水分が浸入してしまい、腐食の原因になるため再度補修を行います。
貫板の設置
貫板を設置します。貫板は木製のものより釘が抜けにくく、腐食しにくい高耐久脂製のものがおすすめです。
棟板金設置
貫板に合わせて棟板金を固定。屋根の構造に合わせて雨仕舞も丁寧に施工していきます。
工事完了
最後に、棟板金の接合部から水分が入り込まないようにコーキング処理を施して、完了となります。
棟板金の交換費用
棟板金の交換修理費用の相場は1メートルあたり2,500~6,000円程度になります。
また、棟板金の交換の際には足場費用として15~30万程度必要。交換修理、足場代を合わせた金額が費用になります。
棟板金交換の費用を抑えたい場合は複数業者から見積もりを取る方法がおすすめ。納得した金額で工事を受けることができるので、まずは見積もりを取ることを検討してみましょう。
棟板金の交換で注意すべき点
棟板金の交換で注意すべき点は以下の3つです。
棟板金が浮いていると言われた場合は悪徳業者の可能性がある
『あなたの家の棟板金、浮いてましたよ。すぐに工事しないとご近所さんに迷惑がかかります!』
『棟板金が浮いていたので来ました。今なら無料で点検しますよ』
棟板金が浮いているという理由で訪問に来る業者は悪徳業者の可能性があります。点検商法と呼ばれる必要のない点検を提示してくる詐欺の一種であるため注意が必要。
そのまま家に入れてしまうと以下のような断りにくいケースになる可能性があります。
- 屋根に上がってわざと屋根を傷つけて工事が必要と迫る
- 今依頼しないと損するなどその場で契約させようとする
- 多額の工事費用を請求される
そのため、棟板金が浮いている理由で訪問してくる業者は玄関先で必ず断る、もしくは対応しないように注意しましょう。
対処方法などは以下で詳しく解説しているため、参考にしてみてください。
>>屋根が浮いていると指摘された?原因と対処方法を解説します!
棟板金の交換にDIYはおすすめしない
棟板金の交換にDIYをおすすめしない理由は以下です。
①高い場所でのケガのリスク |
高所での作業は転落のリスクが高く、特にDIY初心者や経験が浅い人にとっては非常に危険
安全装備や高所作業の経験がない場合、事故が起きる可能性が高くなる |
②専門的な知識と技術が必要 |
適切な方法で作業を行わないと屋根の防水性能が低下し、雨漏りの原因となることあり
棟板金の取り付け角度や固定方法に誤りがあると、風で飛ばされるリスクあり |
③適切な道具と材料の入手が難しい | 棟板金の交換には専用の道具や材料が必要 |
④保証がない | DIYで行った場合は自己責任となり、問題が発生した際の修理費用が高額になる可能性あり |
棟板金の交換には専門的な知識や高所作業でのリスク管理が重要。そのため、DIYではなく専門業者に依頼し安全かつ正確に交換することをおすすめします。
棟板金の点検や交換は信頼できる業者に依頼する
棟板金の点検や交換は信頼できる業者に依頼しましょう。
棟板金の交換後もメンテナンスが必要な場合も、保証があれば対応してくれるケースもあるため工事後も安心。
また、専門の業者に依頼することで初期費用はかかるものの、適切な施工によって屋根の耐久性が向上し、将来的な修理や交換の頻度を減らすことができます。これにより、長期的にはコストを削減することができます。
そのため、信頼できる業者に棟板金交換を依頼するようにしましょう。
棟板金の交換は必要?必要なケースや費用のまとめ
棟板金の交換は10年に1度は交換や修理が必要になります。また、以下のような状況でも棟板金の交換が必要になります。
①棟板金の釘浮き | 釘が抜けてしまうと屋根の棟板金の間に隙間が発生することで風の影響を受けやすく、水も侵入し腐食の原因になる |
②棟板金の浮や剥がれ | 棟板金が浮いてしまうと屋根と棟板金の隙間が空いてしまい、さらに剥がれる原因や雨水が入り込むことで雨漏りの原因になる |
③棟板金のサビ | 棟板金のサビは放置しておくと穴が開いて雨漏りの原因になる |
④コーキングの劣化 | 剥がれやひび割れを起こし水の侵入口を作ってしまうため定期的な打ち替えが必要 |
⑤貫板の腐食 | 貫板が腐食すると釘が外れやすくなったり雨漏りの原因になる |
棟板金のメンテナンスを怠っていると雨漏りの原因になり、建物の耐久性を下げてしまうことに。
劣化しているかどうかの判断や修理は専門的な知識が必要になるため業者に依頼しましょう。
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