ジョリパットの外壁!メンテナンス方法は?注意点まで徹底解説
ジョリパットは多種多様なパターンを表現できて機能的にも優れているおすすめの材料です。
ただし、サイディングやモルタル塗装仕上げの外壁と比べると、お手入れ方法や使う塗料が少々異なります。
そこで、ジョリパットの外壁について、メンテナンス時期や方法、注意点について紹介します。
ジョリパットはアイカ工業が1975年に発売した塗材で、豊富なパターンを表現できる意匠性が特徴です。
さらに耐候性・柔軟性にも優れており汚れやカビが付きにくいので、住宅だけではなく公共施設にも用いられます。
ジョリパットの外壁は
いつメンテナンスする?
お手入れサインは?
ジョリパットのような風合いの外装材は高級感があり魅力的ですが、その他の外装材と同様に経年劣化による不具合は起こります。
そこで、メンテナンス時期やお手入れのサインについて紹介します。
お手入れは新築から7年前後に!
その後は15年ごと
ジョリパットは経年劣化と共に汚れやカビが定着しやすくなっていく素材です。
また、紫外線によって細かいヒビ割れが起こりやすいのも欠点で、この状態で放置すると雨漏りの原因になって塗装だけでは補修しきれなくなります。
そこで、新築から5〜7年程度を目安に一度メンテナンスをしましょう。
汚れやヒビが発生する前にお手入れすれば、材料の持つ機能を保てます。
ジョリパット自体は40〜50年は持つので、一度メンテナンスをしてしまえば、基本的にはその後15年程度で表面を塗り替えるだけでOKです!
ただし、立地条件などによって劣化度合いは異なりますので、定期的に状況を確認することが大切です。
経年劣化のサインはこれ!
残念ながら諸条件によってメンテナンス時期を待たずに劣化してしまう場合もあります。
そこで、主なお手入れサインを紹介します。
■防水性の低下
まず、雨が降った際に外壁を見てみましょう。
雨水が流れ落ちず染み込んでいる場合は、塗材の防水性が落ちている証拠です。
水分を吸収し常に湿気がある状態になると、下地にまで悪影響を及ぼします。
■細かいヒビ割れ
ジョリパットは建物の伸縮や細かい揺れに追従できる機能がありますが、その機能が落ちると弾性がなくなり、窓やドアの周りなどから細かいヒビが入ってきます。
そのままにしておくと雨漏りの原因になるため、早めにメンテナンスしましょう。
■汚れやカビ・藻の発生
雨樋の水が溢れやすい場所や、地面に近い場所、日陰に汚れやカビ・藻が発生してくるのも、お手入れ時期のサインです。
カビや藻は放置するとどんどん深く広く根付いてしまい湿気を保つので、注意が必要です。
ジョリパットは外壁塗装で
きれいに!塗料選びの
ポイント
ジョリパットなどの塗材は、外壁塗装できれいによみがえります。そこで、塗料選びのポイントや注意点を紹介します。
伸縮塗料や弾性塗料以外を選ぼう
伸縮塗料や弾性塗料をジョリパットに塗ることは厳禁です。
これらは一般的なモルタルの外壁においては防水性を高めるのに効果的ですが、ジョリパットには適しません。
伸縮性があるためジョリパットそのものにヒビが入っても露呈しにくく、手遅れになってしまう可能性があるためです。
また、ジョリパットは通気性や透湿性がある素材で、本来ならば湿気を早く逃してくれますが、それを塗料で覆ってしまうと、湿気が逃げずに建物へ悪影響を及ぼします。
ジョリパットに適した塗料を選びましょう。
ツヤあり・ツヤなしはお好みで
まず、塗料選びの一番のポイントはツヤの有無です。
ツヤありは水はけもよく耐久性・防水性が高いため、塗膜を長持ちさせたい方におすすめです。
しかし、ジョリパットなどが保つ風合いを消してしまうという欠点もあります。
テクスチャーやパターンを残したい方は、ツヤなしの塗料を選びましょう。
専用改修用塗料もおすすめ
各社メーカーでは、専用の改修用塗料を販売しています。
それぞれの持つ独特な風合いを生かしたまま、耐候性や汚れ防止の機能を追加できるのです。
メーカーによっては、遮熱機能や耐紫外線機能を追加した専用塗料を販売しているため、元の状態よりも外壁の性能を上げることもできます。
ジョリパット以外の同じ機能を持つ材料を紹介!
今回紹介したジョリパットですが、実は同じような特徴の材料は他にもあります。
メンテナンス方法などもジョリパットと似ているので、外壁選びの参考にしてみてください。
エスケー化研・ベルアート
こちらも吹き付け・ローラー・コテなどで様々なパターンを表現できる仕上げ塗材です。
建物の伸縮に追従する弾力性があるため、細かいヒビは入りにくく、防カビ・防藻性が高いので、ジョリパットと同等の材料と言えます。
ただし、ジョリパットは内壁にも使えるのに対して、ベルアートは外装のみで使います。
菊水化学工業・グラナダシリーズ
こちらもジョリパットやベルアートと同様に多種多様なパターンを表現できる内外装用塗材です。
耐候性・防水性はもちろん、防カビ・防藻性も標準仕様になっており、さらに弾性に特化した「グラナダ弾性」や、超耐候性型の「グラナダF」もあります。
ただし、カラー種類は他に比べて少なめです。
メンテナンスを
依頼するときの注意点
ジョリパットの外壁塗装は、特に業者選びが重要です。先ほど塗料選びでお話した通り、伸縮塗料や弾性塗料などを勧めてくる施工業者はあまり信用できません。
また、「洗浄は高圧で!」というのも間違いです。ジョリパットは通常の塗料仕上げよりも水が染み込みやすく、劣化していると崩れてしまう可能性もあるため、中圧以下で洗浄するのが通常です。
このように、ジョリパットをメンテナンスするには、知識や経験が必要です。
調査や打ち合わせから信頼のできる施工業者を選びましょう。
まずは当社へ
ご相談ください!
ジョリパットの外壁について、メンテナンス方法や時期、注意点などについてお話してきました。
ジョリパットは意匠性が高く高級感があるため、素敵なお家によく使われます。
ただ、メンテナンス方法など他の外壁材とは多少異なるため、施工業者選びは大切です。
外壁をきれいに長持ちさせるためには、経験のある業者を選びましょう。
当社では、ジョリパットの改修を手がけております業者を紹介することができます。
丁寧に診断した上で、ご予算に合った適切な施工方法をご提案できる業者を紹介いたしますので、お気軽にお問い合わせください。