戸建て屋根リフォームは塗装工事と屋根工事どちらがいい?それぞれを徹底比較
戸建て住宅において、屋根は家を快適に保つためにとても重要なパーツです。
しかし、定期的にチェックすることは難しいため、雨漏りが発生するまでメンテナンスを怠ってしまうケースも少なくありません。
さらに、いざリフォームをするにしてもどの方法が最適か分かりづらいですよね。
そこで、屋根のリフォーム方法について詳しく紹介します。それぞれのメリット・デメリットも合わせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
戸建屋根リフォームは塗装工事と屋根工事どっちがおすすめ?
戸建屋根リフォームは塗装工事と屋根工事どっちがおすすめでしょうか。
おすすめなのは屋根工事です。理由は以下から解説します。
屋根工事は根本的な修理ができる
屋根塗装は表面を保護し美観を保つための工事方法です。基本的には屋根の見た目や防水性能を向上が目的なので、屋根の耐久性を上げることは難しいです。
屋根工事では劣化した部分を下地から直すことができるため、全体の耐久性や安全性を上げることができます。そのため、長期的に安全な家で過ごすことができるようになります。
屋根工事は長期的なコスト削減に繋がる
屋根塗装は工事に比べて費用が安いことがメリット。
しかし、劣化した屋根を修理することはできないため家の耐久性向上には繋がらず、将来的に屋根工事が必要になり、長期的に見ると費用がたくさんかかることもあります。
そのため、長期的なコスト削減を行いたい場合は屋根工事をおすすめします。
屋根工事が必要か、塗装が必要かは希望によっても異なります。以下からは屋根工事と塗装のメリット・デメリットについて解説するためご検討ください。
戸建て屋根工事のメリット・デメリットの比較
屋根のリフォームには、主に塗装工事・屋根カバー工事・葺き替え工事の3種類があり、それぞれメリットとデメリットがあります。
屋根カバー工事 | 葺き替え工事 | 塗装工事 | |
工期 | ◎足場工事・洗浄工事・塗装工事だけなので、工期は短め | ◎足場工事・防水紙敷き・屋根工事・板金工事があるが、塗料の乾燥時間が不要なため、工期は短め | △既存屋根を撤去し、下地工事もあるため工事は長め |
費用 | ◎工期は短く材料は主に塗料のみなので安い | 〇使用する屋根材によって大きく費用が異なるが、塗装工事より高い | △材料費に加えて廃材の撤去処分費用もかかるのでコストは高い |
耐久性 | 〇塗膜の耐用年数は10年~15年程度 | ◎新規の屋根材を設置するため、30~40年以上保つこともある | ◎新規の屋根材を設置するため、30~40年以上保つこともある |
意匠性 | 〇塗膜が新しくなるため見た目はきれいになるが、大きく印象は変わらない | ◎選ぶ屋根材によっては大きく印象を変えられる | ◎選ぶ屋根材によっては大きく印象を変えられる |
断熱性 | 〇遮熱塗料を使えば多少暑さは軽減できる | ◎既存屋根の上にさらに層ができるため、断熱効果は高い | 〇断熱材が付いている屋根材を使えば断熱性は上がるが、通常の屋根材では効果が薄く、逆に断熱性が下がる場合もある |
戸建て屋根のリフォーム方法を詳しく解説
屋根のリフォーム工事はその内容によりメリットとデメリットがありますが、具体的にはどのような特徴があるのでしょうか。
そこで、各工事の方法や特徴を解説します。
屋根塗装工事
金属屋根やスレート瓦など多くの住宅で使われている屋根材は、上から塗装することができます。塗装をすることで屋根材を保護して、表面の防水性を保てるのです。
ただし、屋根材の劣化がひどい場合や既に雨漏りしている場合には効力がないので注意しましょう。また、日本瓦や洋瓦は塗装できません。
屋根カバー工事
金属屋根やスレート瓦の屋根には、新たに上から屋根材をかぶせる方法で、重ね葺きとも呼ばれます。防水性を高めるだけではなく、断熱性や意匠性も高められ、既存屋根の撤去費用もかからないので、近年では一般的な方法です。
ただし、耐震性能上これ以上建物に負荷がかけられない場合や、屋根下地が傷んでいる場合は施工できません。
屋根葺きかえ工事
雨漏りの範囲が広い場合や、屋根下地の劣化が激しい場合は屋根材を全て撤去して屋根下地・防水紙をやりかえなくてはいけません。すると必然的に屋根材を全て新しく取り替えることになります。工期や費用はかかりますが、新築同様となるメリットもあります。
また、耐震性能を高めるために重量のある日本瓦や洋瓦から軽量の屋根材に変えるケースも多いです。
戸建て屋根のお手入れサインを見つけたらリフォーム時期
屋根は素材や立地条件によってメンテナンス時期は異なりますが、雨漏りがあってからでは被害が大きくなり補修工事費が高額になってしまいます。
そこで、代表的なお手入れサインを紹介します。
コケ・藻の発生
屋根材は表面が紫外線によって劣化してザラザラになると湿気が残りやすくなり、コケ・藻が生えやすくなります。すぐに雨漏りにはなりませんが、放置すれば深く根付いて湿気を含み、屋根材や屋根下地に影響を与えてしまいます。
コケ・藻を見つけたら、屋根材の表面が劣化して防水性が下がってきている証拠と考えましょう。
塗膜の風化や剥がれ
スレート瓦や金属屋根は出荷時の塗装が劣化すると色褪せてきます。また、その上から塗装を施していると、経年劣化によって塗膜は剥がれます。そうなってくると、表面の水はけは悪くなり、屋根材の基材にまで影響を及ぼし、さらなる劣化につながります。
また、美観も損ねるため、早めにメンテナンスを検討してください。
屋根材のひび割れ
スレート瓦や日本瓦は、外的衝撃によってヒビ割れたり一部脱落したりすることがあります。屋根下地や躯体にまですぐに雨水が入ってしまう可能性があるため、見つけたら速やかに処置しましょう。
ただし、一般の方が屋根に登って確認するのは非常に危険なので、屋根材の破片を見つけた場合や、雨漏りが疑わしい場合は業者へ屋根の調査を依頼してください。
板金部分の釘浮き
一見正常に見える屋根も、棟板金などを止めている釘が浮いてくる場合があります。金属が気温の変化で伸縮をすることが主な原因です。
一見大した不具合に感じないかもしれませんが、強風時に板金が外れ飛んで事故になったり釘穴から雨水が浸入し雨漏りになったりなど大きな被害に発展します。
通常は築7〜8年程度で徐々に浮いてくるため、心配な方は屋根診断を依頼しましょう。
戸建て屋根メンテナンスはどの方法を選べばいい?
ここまで屋根のメンテナンス方法や劣化のサインについて紹介しましたが、では結局どのようにして工事方法を選べばよいのでしょうか?
基本的な選定ポイントは主に3つです。
②屋根材の劣化がひどく軽度の雨漏りがある場合には、カバー工事(重ね葺き工事)
ただし、既存の屋根材によってこのセオリーが当てはまらない場合もありますので、まずは屋根塗装もカバー工事・葺き替え工事もできる施工業者に屋根診断を依頼してみましょう。
戸建て屋根のリフォームまずは当社へご相談ください!
屋根のお手入れサインやメンテナンス方法についてお話ししてきました。既存屋根の種類や劣化具合によって、適切なリフォーム方法は異なります。
屋根が家を守るために最も重要な部位なので、雨漏りの有無に限らず定期的にチェックしましょう。
ただし、高所に登るのは慣れていないと大変危険です。屋根の状態を確認したい方は、まずは当社へご相談ください。丁寧に診断した上で、ご予算に合った適切な施工方法をご提案いたします。