雨樋修理はどこに頼む？業者選びのポイントや費用相場を徹底解説
「雨樋の修理はどこに頼めばいいの？」「費用はどのくらいかかるの？」と、お悩みの方も多いのではないでしょうか。
外壁設備の中でも雨樋は住宅を雨水から守る重要な役割があり、不具合を放置していると雨漏りや外壁の劣化につながります。
この記事では、雨樋修理をどこに頼むか迷った際の業者の選定方法や、費用相場を解説します。
雨樋の修理は最適な業者に依頼し、快適な住環境を整備しましょう。
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修理が必要な雨樋の症状
しかし、常に紫外線や雨風などの影響を受けるため、耐久年数は約20年といわれています。
雨樋に不具合が発生して雨水が外壁を流れ続けると、外壁の汚れや住宅の劣化を早める原因となります。
-
- 外壁の汚れ
- カビ・藻の発生
- 雨漏り
- 外壁内部の劣化
- シロアリの発生
ここでは、修理が必要な雨樋の症状を紹介するため、当てはまる症状があれば早急に修理しましょう。
ゴミや落ち葉による詰まり
雨樋は落ち葉やゴミなどによって詰まり、正常に機能しなくなる場合があります。
室外に設置されている雨樋は、風で飛んできたゴミや落ち葉が溜まりやすく、内部にコケが生えてしまうケースも少なくありません。
雨樋が詰まると水が流れなくなったり、溢れた雨水が外壁をつたって流れたりする原因となります。
そのため、雨樋は定期的に清掃をおこなって、詰まりを解消しておくのが効果的です。
低い位置にある雨樋は自身で掃除できますが、高所の雨樋は作業中に転落の危険性があるため業者に依頼しましょう。
自宅の周りに落葉樹が多い場合は、事前に落ち葉除けネットをつけて対策するのもおすすめです。
経年劣化（歪み・色褪せ）
雨樋は常に紫外線や雨風の影響を受けており、経年劣化によって歪みや色褪せが発生します。
近年では、合成樹脂製の雨樋が増え、耐久性が高く紫外線や熱に強くなっています。
しかし、塩化ビニール製の雨樋の場合、紫外線や気温の変化に長期間さらされることで、歪みや色褪せなどが発生します。
雨樋が歪んでいると水の流れが悪くなったり、詰まりの原因となったりするため注意が必要です。
また、色褪せは外観を大きく損ねるだけでなく、防水性が低下しているサインでもあります。
歪みや色褪せなどの経年劣化の症状が発生していた場合、他の部分でも不具合が出ている可能性があるため、専門業者に調査やメンテナンスを依頼しましょう。
支持金具の不具合
雨樋を建物に固定するための支持金具に、緩みや変形・腐食などの不具合が発生する場合があります。
支持金具が金属製の場合、長年の雨水や湿気・塩害などによってサビたり腐食したりします。
また、支持金具を固定している外壁材や、軒先の木材などが腐食していると金具の保持力が低下し、緩みや脱落の原因となるため注意が必要です。
支持金具の不具合が出ている場合は、排水不良や異音・脱落のリスクが高まるため早急に修理をおこないましょう。
天候による不具合（雪の重み・強風）
雨樋は強風や積雪などの自然災害によって、歪みや脱落などの不具合が出る可能性があります。
- 強風によって雨樋が外れた
- 雪の重さで雨樋が歪んだ
- 台風の飛来物によって破損した
近年では、豪雪地帯ではなくても、局地的に記録的な大雪が降る恐れがあります。
強風や積雪などの自然災害によって雨樋の修理が必要になった場合、火災保険が適用される場合があるため、修理前に保険会社に確認してみましょう。
割れ
雨樋に割れが発生していると雨水が流れ出てしまい、雨漏りや建物内部の劣化につながるため注意が必要です。
軽度のヒビ程度の場合、下から目視しただけでは見つけられません。
雨樋の途中など不自然な場所から水漏れしていたり、軒下に水たまりができていたりする場合は割れが発生している可能性があります。
わずかな割れでも雨水の流れや温度変化、凍結などによって徐々に拡大する可能性があるため早めに修理をおこないましょう。
接続不良
雨樋の接続不良は建物の美観を損ねるだけでなく、建物の基礎部分の劣化や腐食やカビの発生を招くため注意が必要です。
雨樋は軒樋（のきどい）や集水器・軒樋継手（のきどいつぎて）など、さまざまな部品をつないで排水機能を維持しています。
そのため、部品同士が正常に接続できていないと、雨水は適切に排水されず不具合が発生します。
雨樋の接続不良は経年劣化による部材の歪みや破損、天候による負荷などがあげられます。
小さな接続不良でも、放置すれば徐々に悪化し、大規模な修理が必要になるため早めに修理しましょう。
傾斜不良
雨樋の傾斜は支持金具の不具合や経年劣化により、適切に保たれなくなる場合があります。
- 支持金具の破損や変形
- 地盤沈下など建物の歪み
- 施工不良
雨樋が傾斜不良になっていると雨水が正常に排水されず、接続部に通常以上の負荷がかかり破損や水漏れなどの不具合につながります。
また、傾斜不良によって一か所に雨水が溜まったままになっていると、コケの発生や蚊のような害虫の発生源になる可能性があるため注意が必要です。
雨樋の傾斜不良は一見しただけでは分からない場合が多いため、雨水が一か所に溜まっていたり、うまく排水できていなかったりする場合は業者に調査してもらいましょう。
施工不良
新築完成後間もない場合や、雨樋修理後すぐに不具合が発生した場合は、業者の施工不良の可能性が高いといえます。
施工業者の技術力や知識が乏しい場合、適切に施工されず不具合が発生する場合があります。
また、悪徳業者に依頼してしまい、品質の低い部材や不適切な接着剤を使用されたり、手抜き工事をされた場合も施工不良が発生する可能性が高いでしょう。
雨樋の設置や修理は専門の知識や技術が必要になるため、信頼できる業者に依頼しましょう。
雨樋の修理を依頼できる業者
雨樋の修理をしたいけれど「どこに頼めばいいの？」と、疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
実際に、雨樋の修理を依頼できる業者は多岐にわたり、それぞれメリット・デメリットがあります。
- 専門業者
- ハウスメーカー/工務店
- ホームセンター
- 塗装業者・地元大工
ここでは、雨樋の修理を依頼できる代表的な業者の種類や、特徴を解説するため参考にしてみてください。
専門業者
屋根業者は屋根や雨樋に関する専門的な知識と技術を持っており、雨樋の状態や屋根との関連を考慮して最適な工事が可能です。
専門業者は自社施工をおこなうケースが多く、ハウスメーカーや工務店に比べ費用が抑えられます。
また、修理に必要な材料も迅速に手配できるため、スピーディーな対応も魅力の一つです。
デメリットとしては、自宅周辺に専門業者が少ないことや、大手ハウスメーカーのような手厚い保証制度やアフターフォローが期待できない場合があることが挙げられます。
専門業者は高い専門性と技術力によって、費用対効果の高い最適な雨樋修理を提供してくれるため、非常におすすめです。
| メリット | デメリット | おすすめの人 |
|
・専門的な知識と技術がある ・雨樋の状態や屋根との関連を考慮して最適な工事が可能 ・ハウスメーカーや工務店に比べ費用が抑えられる |
・大手ハウスメーカーのような手厚い保証制度やアフターフォローが期待できない ・自宅周辺に専門業者が少ない |
・費用を抑えたい人 ・品質を重視する人 |
ハウスメーカー/工務店
雨樋の修理は住宅を建築したハウスメーカーや工務店にも依頼ができ、充実した保証制度やアフターサービスによって安心して依頼できます。
築10年以内の築浅の住宅に関しては保証内の場合が多く、無償にて修理できる可能性があります。
また、家の構造や設計図を把握しているため、雨樋の修理においても、家の美観や機能を損なうことなく、適切な対応が可能です。
しかし、ハウスメーカーや工務店は職人をかかえておらず、基本的に自社施工はおこなっていません。
雨樋の修理を依頼した際は、下請けや孫請けの職人が派遣される場合が多く、中間マージンが発生するため費用が高額になりがちです。
修理費用が高くても「安心して任せたい」「長期保証を重視したい」という方は、ハウスメーカーや工務店を選択しましょう。
| メリット | デメリット | おすすめの人 |
|
・地元密着で迅速な対応が可能 ・他のリフォームや修繕も相談できる |
・費用が高い ・工務店によって技術力にばらつきがある |
・地元で信頼できる業者に依頼したい人 ・長期保証を重視する人 |
ホームセンター
ホームセンターでも雨樋工事を依頼できる店舗があり、手軽に依頼できる点が魅力の一つです。
他の業者と異なり、ホームセンターは買い物ついでに気軽に相談でき、店舗によってはポイントが付くなどのメリットもあります。
ホームセンターではさまざまなプランが用意されており、料金が明確になっているため安心して依頼できます。
しかし、担当する職人や業者を選ぶことはできず、複雑な修理や雨樋全体の交換など、大規模な工事には不向きです。
専門的な知識や技術が必要な修理の場合は、屋根工事の専門業者に依頼しましょう。
| メリット | デメリット | おすすめの人 |
|
・比較的低価格で依頼できる ・資材の購入から施工まで一括で依頼できる ・ 全国展開しているためアクセスが良い |
・工事のクオリティが業者によって異なる ・専門的な技術が必要な場合は対応が難しい |
・低予算で簡単な雨樋工事を依頼したい人 |
塗装業者・地元大工
雨樋の修理は塗装業者や地元の大工にも依頼でき、場合によっては費用を安く抑えることも可能です。
定期的な外壁塗装をおこなう際に、同時に雨樋の修理を依頼すると、足場を組む手間が一度で済むためコストを抑えられます。
また、複数の業者に個別に依頼する手間が省ける点も、メリットといえます。
しかし、塗装業者は基本的に塗装が専門であり、雨樋に関する専門知識や技術は十分ではない場合が少なくありません。
雨樋のみの修理を依頼した場合、下請け業者に再委託することが多く、かえって費用が高くなる可能性もあるため注意が必要です。
塗装業者や地元大工への依頼は、あくまで他の工事と同時進行する場合に限定し、雨樋の状態や修理内容を慎重に検討することが重要です。
| メリット | デメリット | おすすめの人 |
|
・外壁塗装と一緒に雨樋の工事を依頼できる ・見た目の仕上がりにも気を使ってもらえる ・コーティングや防水加工などのオプションがある |
・雨樋工事の専門ではない場合がある ・単独で雨樋工事を依頼すると割高になることがある |
・外壁塗装と合わせて外観を一新したい人 |
雨樋修理の費用相場
雨樋の不具合に気づいた際に「雨樋の修理費用はどれくらい？」と、まず費用が気になる方も多いのではないでしょうか。
修理を業者に頼む場合の費用相場は、作業内容や依頼する業者によって大きく異なります。
ここでは、主な修理内容や費用相場を解説するため、業者に依頼する際の目安として、適正な費用を把握しておきましょう。
雨樋の掃除
雨樋の詰まりの解消や定期的なメンテナンスとして掃除をおこなうと、無料～3万円ほどかかります。
清掃だけを依頼する場合は足場を組まずにできるケースが多く、費用は比較的安価となっています。
また、他の修理と同時に掃除を依頼する場合、業者によっては無料で対応してくれる場合もあります。
雨樋の掃除の際に他の不具合を発見する場合も多いため、定期的に依頼するのがおすすめです。
雨樋の部分修理
雨樋の一部分が破損した場合の修理費用は、2万円～5万円程度が目安となりますが、破損状況や使用する部材によって大きく変動します。
部分修理の場合は足場を組まずにおこなう場合が多く、比較的費用が抑えられます。
雨樋の一部交換費用は1mあたり3千～1万円ほどが目安となり、交換する長さに比例して費用も高額になっていきます。
しかし、一部分のみの破損であっても、雨樋全体の劣化が進んでいる場合は、部分修理だけではすぐに他の箇所も傷んでしまう可能性があるため注意が必要です。
特に、設置してから20年程経っている雨樋は、劣化が進み耐久性も低下しているため全体交換も検討しましょう。
雨樋の全体修理
雨樋が広範囲にわたって劣化しており、全体を修理する場合は20万円～30万円程度が目安となります。
全体の修理の場合は使用する材料の量が多く、作業範囲も広範囲に及ぶため、部分修理に比べて費用がかかります。
また、高所作業となるため足場の設置が不可欠となり、その費用も加算されます。
雨樋に複数の不具合があったり、全体的に劣化の症状があらわれている場合は、全体の修理をおこないましょう。
雨樋の取り換え工事
雨樋の取り換え工事費用は、一般的に15万円～70万円程度が相場となります。
取り換え工事は既存の雨樋と金具を撤去し、新しい雨樋と金具を取り付けるため、材料費と工事費が比較的高額になります。
使用する雨樋の材質や形状、住宅の大きさによって必要な材料費が大きく変動します。
特に、角樋や銅板製の雨樋は部材自体が高価なため、70万円を超える費用となることも少なくありません。
しかし、雨樋と金具を同時に交換するため根本的な問題を解決でき、10年以上にわたって安心して使用できます。
耐用年数を大幅に超えた雨樋は、部分修理を繰り返すよりも全体を取り換える方が、長期的に見てコストパフォーマンスが良い場合もあります。
雨樋の取り換え工事は費用に大きな幅があるため、一度業者に現地調査をしてもらい見積もりを出してもらいましょう。
| 雨樋の修理内容 | 金額 | 工期 |
|---|---|---|
| 雨樋の掃除 | 無料～3万円程度 | 半日 |
| 雨樋の部分修理 | 2万円～5万円程度 | 1～2日 |
| 雨樋の全体修理 | 20万円～30万円 | 2日～4日 |
| 雨樋の取り換え工事 | 15万円～70万円程度 | 4～7日 |
雨樋修理をどこに頼むか選定基準
雨樋修理を依頼できる業者は多岐にわたり、どこに頼むか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
業者の選定基準は技術力だけでなく、アフターフォローの有無や実績数や口コミの良さなどさまざまな要素を考慮しておこないましょう。
ここでは、雨樋修理を依頼する業者の選定基準や、信頼できる業者を見極めるためのポイントを解説します。
事前調査の有無
雨樋修理を依頼する際は、必ず事前に現地調査をおこない、詳細な見積もりを提示してくれる業者を選びましょう。
修理内容や費用は雨樋の状態によって大きく左右されますが、稀に現地調査をおこなわずに見積書を提示する業者がいます。
現地調査を省略すると雨樋の正確な状態が把握されないまま工事が進められるため、追加費用が発生したり、本来必要のない工事が含まれていたりするリスクが高まります。
また、雨漏りの原因特定が不十分なまま修理が行われ、施工ミスにつながる可能性もあるため注意が必要です。
一方、無料で現地調査をおこない、破損箇所や詰まり具合などを写真や図面を用いて分かりやすく説明してくれる業者は信頼性が高く安心して依頼できます。
雨樋修理を依頼する際は、丁寧に事前調査をおこない、明確で分かりやすい見積書を提示してくれる業者を選択しましょう。
見積もりの適正さ
雨樋修理を依頼する際は、工事内容ごとの詳細な内訳を明記した見積もりを提示してくれる業者を選びましょう。
「雨樋修繕費一式」など不透明な見積もりは、何にどれくらいの費用がかかっているのかが分からず、不当な高額請求に気づきにくいことがあります。
また、後々の追加費用や手抜き工事のリスクを高める可能性があるため注意が必要です。
一方、信頼できる業者は具体的な作業内容と数量、単価を項目ごとに明確に記載した見積もりを提示してくれます。
素人では雨樋の状態に合わせた適正な修理内容や、費用相場が分からない場合が多いでしょう。
そのため、複数の業者から相見積もりを取り、比較検討して見積もりが適正であるかどうかを判断しましょう。
アフターフォローの有無
雨樋修理業者を選ぶ際、修理後の無料点検や保証といったアフターフォローが充実しているかを確認することが非常に重要です。
万が一、修理後に不具合が発生した場合、手厚いアフターフォローがあれば、無償での再修理や定期的な点検を受けられます。
定期的な無料点検を実施している業者であれば、修理後も雨樋の状態をこまめにチェックしてもらえ、小さな不具合も早期に発見し、大きなトラブルを未然に防ぐことが可能です。
しかし、保証やアフターフォローがない場合、修理直後でも高額な修理費用が再度発生してしまいます。
アフターフォローの内容は業者によって異なり、保証期間や点検の頻度、対応範囲などが異なります。
見積もりを提示してもらった際に、保証の有無や具体的なアフターフォローの内容をしっかりと確認しておきましょう。
実績数や口コミの良さ
雨樋修理業者を選ぶ際には、豊富な施工実績と良い口コミが多いかどうかを確認することが、信頼できる業者を見極める上で非常に重要です。
実際に利用した顧客からの良い口コミは、業者の信頼性や対応の良さを示す貴重な情報源となります。
また、実績数が多い業者は、さまざまな雨樋の修理に対応してきた経験があり、技術力も高いと考えられます。
実績数や施工事例は業者のホームページなどに掲載されているため、自宅の雨樋の破損状況や種類と似た施工実績が多数あるか確認してみましょう。
実績と口コミを総合的に判断し、安心して雨樋修理を任せられる業者を選びましょう。
自社施工をおこなっているか
雨樋修理で高い品質を求める場合、自社職人が施工をおこなう業者を選ぶことが重要です。
自社施工の業者は、営業担当者と施工職人の連携がしっかりと取れており、情報伝達がスムーズで施工ミスが起こりにくい体制が整っています。
そのため、顧客の要望や現場の状況がダイレクトに伝わりやすく、質の高い施工が期待できます。
一方、下請けや孫請けの業者が施工する場合、情報が正確に伝わらず、手違いや認識のずれが生じる可能性があり、中間マージンも発生するため費用が高額になりがちです。
雨樋の修理をどこに頼むか迷った際は、品質の確保とコスト削減の両面でメリットがある自社施工の業者に依頼しましょう。
保険適用について説明の有無
雨樋修理業者を選ぶ際、火災保険などの適用が可能かどうかについて丁寧に説明してくれる業者に依頼しましょう。
加入している火災保険によっては、自然災害によって雨樋が破損した際に修理費用が補償される場合があります。
親身になってくれる業者では保険適用の可能性についても積極的に情報提供し、手続きのサポートまでおこなってくれます。
雨樋の修理を依頼する際は、保険適用についてしっかりと説明してくれる業者を選ぶことで、安心して修理を依頼できるだけでなく、経済的な負担を軽減できる可能性もあります。
雨樋の修理は業者に頼むよりもDIYが良い？
雨樋の修理を検討する際「自分で直せるなら業者に頼むより安く済むのでは？」と考える方もいるかもしれません。
ホームセンターで材料を揃えて自身でDIYすれば、費用を抑えながら修理をおこなうことも可能です。
しかし、雨樋の修理は高所での作業も多いため危険を伴い、間違った修理方法ではかえって状態を悪化させてしまうリスクもあります。
ここでは、雨樋の修理に関して、DIYで対応可能な範囲や業者に依頼すべき場所・症状などを解説します。
DIYでできる雨樋の修理場所
雨樋の修理をDIYでおこなう場合は、雨樋の接続部分のゆるみや小さなヒビ割れなど比較的簡単に修理できる部分にとどめましょう。
ホームセンターやインターネットでは、雨どい用接着剤や補修テープ、交換用のエルボや金具などが手軽に入手できます。
接続部分が緩んでいる場合は接着剤を塗布して再度固定したり、小さなヒビ割れや穴には補修テープを貼ることで応急処置が可能です。
しかし、雨樋が大きく破損している場合や、高所の作業となる場合は、危険を伴うため業者に依頼しなければなりません。
雨樋のDIYでの修理は高所作業がなく、軽微な損傷のみの場合におこないましょう。
業者に依頼すべき修理場所
雨樋の劣化や破損が大きく広範囲にわたる場合や、高所での作業が必要な際は、無理せず専門の業者に依頼しましょう。
2階以上の屋根に設置された雨樋の修理や取り換え工事をおこなう場合は、高所作業となり転落の危険が伴い、重大な事故につながる恐れがあります。
また、広範囲の修理や交換は、正確な勾配の調整や部材の選定など、専門的な技術と知識が求められます。
高所での作業や難易度の高い修理は業者に依頼し、安全かつ確実な修理をしてもらいましょう。
雨樋修理を成功させるためのポイント
雨樋修理で後悔しないためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
修理を依頼するタイミングや、悪徳業者を見分けるポイントなども解説するため参考にしてみてください。
不具合を見つけたらすぐに修理する
雨樋は定期的にメンテナンスをおこなって、不具合を発見したら放置せずにすぐに修理を依頼しましょう。
室外に設置されている雨樋は不具合を発見しにくく、破損が進行したり、雨水が建物内部に侵入して劣化を早めたりする恐れがあります。
「小さなひび割れ程度」と安易に考えて放置すると、悪天候などで急激に悪化し、建物に深刻な被害をもたらす可能性があります。
小さな破損であれば数万円で修理できますが、雨樋全体の修理や取り換えとなると数十万円もの費用がかかるため注意が必要です。
定期的な清掃や業者による点検で不具合や破損に早期に気づき、被害を最小限に抑えましょう。
悪徳業者に依頼しない
雨樋修理を成功させるためには、悪質な業者に依頼しないことが最も重要です。
悪徳業者は不安を煽る飛び込み営業や、不適切な火災保険の利用を勧めるなど、強引な手法で契約を迫り、不当な高額請求やずさんな工事をおこなう可能性があります。
飛び込み営業では「すぐに修理しないと大変なことになる」「今なら大幅割引する」など、不安をあおったり、契約を急かしたりする業者が多くいます。
また、修理をさせるために「火災保険を使えば安くなる」と安易に勧めてくる業者もいますが、保険適用は自然災害による破損が原則であり、対象とならない場合がほとんどです。
飛び込み営業や火災保険の利用を強引に勧める業者は、悪徳業者の場合が多いため甘い言葉や強引な勧誘には注意し、信頼できる業者を選びましょう。
複数業者で見積もりを取る
雨樋修理を成功させるためには、必ず複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。
修理内容や使用する材料など業者によって費用には差があり、素人では提示された金額や内容が適正か判断が付きません。
そのため、最低でも3社以上の業者から見積もりを取り、修理内容や費用内訳を比較してみましょう。
極端に安い業者では手抜き工事のリスクがあり、逆に高すぎる業者には不要な工事が含まれている可能性も考えられます。
雨樋修理を依頼する場合は複数の業者から相見積もりを取り、費用や保証内容・担当者の提案力なども考慮して選択しましょう。
雨樋の修理は火災保険が適用される場合もある
「雨樋の修理費用が高い」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
雨樋の修理は火災保険が適用される場合もあり、自己負担を抑えながら修理ができる可能性があります。
ここでは、どのような場合に火災保険が適用されるのか、申請する際の注意点を解説します。
火災保険が適用されるケース
雨樋の修理は台風や強風による破損・積雪による歪みなど、自然災害が原因である場合に火災保険が適用される可能性があります。
多くの火災保険は火災だけでなく、風災・雪災・雹災といった自然災害による損害も補償対象としています。
- 秒速20メートル以上の強風で雨樋が破損した
- 積雪の重みで雨樋が歪んだ
- 降雹によって雨樋に穴があいた
火災保険の補償内容は、加入している保険によって異なります。
自然災害によって雨樋に不具合が出た場合は、保険契約内容を確認し、保険会社に相談しましょう。
火災保険が適用されないケース
雨樋の破損原因が経年劣化や不注意による事故である場合は、火災保険は適用されません。
火災保険は、予期せぬ自然災害による損害を補償するものであり、時間の経過による劣化や、人的なミスによる損害は対象外です。
- 落ち葉やごみの詰まり
- 経年劣化により雨樋が錆びて壊れた
- メンテナンスの際に誤って破損した
稀に、劣化に見えたものが実は自然災害による損傷だったと判明するケースもあります。
破損の原因が経年劣化か自然災害か判断できない場合は、専門業者に調査を依頼してみましょう。
火災保険を利用する際の注意点
雨樋修理で火災保険を利用する際は、火災保険によって費用限度額や免責金額が異なるため、保険契約に定められた内容を確認しておきましょう。
火災保険には免責金額の設定や、保険金が支払われる最低修理費用が定められている場合があります。
契約内容によっては「修理費用が20万円以上」といった、支払い条件がある場合もあり、小規模な修理では保険金を受け取れません。
修理費用が免責金額を下回る場合、自己負担となることがあるため注意が必要です。
さらに、保険金の請求には期限があり、一般的に損害発生から3年以内とされています。
雨樋修理で火災保険を利用する際は、さまざまな条件をクリアしなければならないため、まずは保険会社に連絡し、自身の契約内容と申請の流れについて詳しく確認しましょう。
雨樋修理の依頼はまずは当社へご相談ください！
雨樋は雨水を適切に排水し、住宅を雨水による被害から守る重要な役割を担っており、不具合が発生していると住宅全体に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
修理を請け負う業者は多岐にわたりますが、専門的な知識と技術を持つ屋根工事業者などの専門業者に依頼するのがおすすめです。
専門業者では高い技術や豊富な経験に基づき、雨樋の状態に合わせた費用対効果の高い最適な修理方法を提案してくれます。
特に、自社施工の業者では中間マージンが発生しないため、低価格で高品質な施工が期待できます。
当社では雨樋の調査から修理まで承っており、丁寧に診断した上でご予算に合った適切な施工方法をご提案いたします。