外壁の汚れ、シーリングの劣化(広島県福山市・S様邸 外壁塗装現地調査③)
広島県福山市のS様邸より、外壁塗装の現地調査の続きをお伝えします!
前回の現場レポート→「屋根の汚れ、谷樋の劣化状態をドローンで調査しました!(広島県福山市・S様邸 外壁塗装現地調査②)」は、こちらのページです。
今回は外壁の状態をお伝えします。
外壁は窯業系サイディングで1階と2階で違うデザインでした
外壁材にはガルバリウム鋼板やモルタル外壁など、さまざまなタイプがあります。
素材によって起こりやすい劣化症状や施工内容、使用塗料が異なります。
S様邸の外壁は写真のように1階と2階で違うデザインですが、どちらも窯業系サイディングという外壁材です。
窯業系(ようぎょうけい)サイディングは日本の住宅で多く採用されている外壁材です。
木材繊維やセメントなどを薄い板状に成形し、窯の中で高熱処理が施されることから『窯業系』という名前が付いています。
外壁材によっては外壁塗装が必要なものと、そうでないものがあります。
窯業系サイディングは塗装が必要で、塗料が持つ耐候性によって外壁は守られています。
耐候性は紫外線や雨水などに耐候する機能で、色褪せや雨水の吸収を防いでいます。
ただ、塗装には製品ごとに寿命があり、平均年数は約10年です。
また、塗料製品による寿命は絶対ではなく、施工の質、塩害の被害を受けやすい場合や森林の近くなど環境によって寿命は変わります。
目安として、新築や前回の外壁塗装から10年以上経っていたら塗装業者に調査をご依頼されることをおすすめします。
外壁は汚れが蓄積しており、防水性も低下していました
写真の1階部分は汚れが目立っており、2階部分は雨水を吸水するようになっていました。
外壁の汚れは塗装が劣化していることを表しています。
なぜかと言うと、塗料には低汚染性という機能が備わっているのが一般的です。
低汚染性が機能していると外壁に汚れが付着しにくいのですが、塗装が劣化すると効果が低下し、汚れが付くようになります。
塗装の低汚染性が下がっているということは耐候性も低下している証拠です。
外壁材を守れなくなっているので、塗装の下の外壁材自体が紫外線や雨風などの外的ダメージを受けます。
そうなれば反りなどの変形やひび割れが起こり、最終的には雨漏りを起こします。
「外壁が汚れてきたな」「反っているな」と思ったらできるだけ早めに塗装をご検討ください。
シーリングも劣化しているので打ち替え・増し打ちを提案しました
外壁材同士の間に埋められているシーリングを拝見すると、黒く変色していました。
これはブリード現象という現象です。
触ると硬くなっていたため、打ち替えが必要です。
打ち替え工事をすると施工不良を起こす恐れがあるサッシ周りなどは増し打ち工事をご案内させていただきました。
福山市の屋根リフォーム、雨漏り修理なら【屋根工事のイマガワ】
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