片流れ屋根のおすすめ勾配は?後悔しないためのポイントを解説
片流れ屋根っておしゃれだけど後悔しない?
片流れ屋根の勾配ってどのくらいがおすすめなの?
近年、スタイリッシュな家によく採用されている片流れ屋根。
片流れ屋根は勾配が重要ポイントで家の耐久性や過ごしやすさにも直結します。
この記事では片流れ屋根の勾配や後悔しないための確認ポイントについて徹底解説。
片流れ屋根を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
\屋根のイマガワでは無料見積相談も承っております/
屋根の選び方や修繕はプロに相談することで解決できるためお気軽にご相談ください。
片流れ屋根の勾配別メリット、デメリット
片流れ屋根の勾配別のメリット、デメリットは以下です。
ゆるやかな勾配 (0°〜10°)
片流れ屋根のゆるやかな勾配のメリットとデメリットは以下です。
メリット | 理由 |
設計自由度の向上 |
建物の高さを抑えることができる →設計の自由度UP |
コスト削減 |
使用する材料が少ない&施工も簡単 →コストが抑えられる |
メンテナンスの容易さ |
屋根に登る際の安全性が高い →メンテナンスや清掃が容易 |
デメリット | 理由 |
排水性の低下 |
雨水の排水が遅くなり水が溜まりやすい →漏水のリスクが増加 |
雪の影響 |
雪が積もりやすく重さで屋根が損傷するリスク →寒冷地では積雪対策必要 |
風の影響 |
屋根の飛び、ダメージに注意 |
勾配が緩やかであると水の流れが悪く、屋根を痛めたり雨漏りの原因になることも。
そのため、10年に1度など定期的に屋根の点検を受けることをおすすめします。
普通の勾配 (10°〜30°)
普通屋根の勾配のメリット、デメリットは以下です。
メリット | 理由 |
バランスの取れた排水性能 |
適度な勾配により雨水が効率的に排水 →漏水リスクが低減 |
多用途性 | ほとんどの建築スタイルや環境に最適 |
積雪対策のバランス |
勾配があるため雪が自然に落ちやすい →屋根に大きな負担をかけない |
デメリット | 理由 |
材料コスト |
ゆるやかな勾配に比べて材料の使用量が多い →コストが高くなる可能性 |
メンテナンス |
メンテナンスがゆるやかな勾配ほど簡単でない →メンテナンス代が割高の可能性 |
普通勾配は1番選ばれる角度で人気。
雨漏りのリスクは下がりますが、角度が大きいため工事などのメンテナンス代が割高になることもあります。
そのため、複数業者から見積もりをとり納得できる店舗で依頼するようにしましょう。
急な勾配 (30°以上)
急な勾配の片流れ屋根のメリット、デメリットは以下です。
メリット | 理由 |
優れた排水性能 |
急な勾配は雨水や雪を迅速に排水 →漏水や積雪による負担が少ない |
耐久性の向上 |
水が溜まりにくい →屋根材のダメージが少なく長持ち |
デザイン性が高い |
急勾配の屋根はデザイン性up |
デメリット | 理由 |
高コスト |
施工が複雑で材料も多く必要 →建築コストが高くなる可能性 |
メンテナンスの難しさ |
屋根に登るのが難しい |
風の影響 |
強風時に屋根が損傷するリスク |
急な勾配の片流れ屋根は水がたまりにくいため、屋根の耐久性が高いことがメリット。
しかし、角度が急であるためメンテナンスには一工夫が必要。
雨漏り対策のため、10年に1度は屋根の専門業者に依頼し屋根や雨どいをメンテナンスすることをおすすめします。
屋根のイマガワでは屋根や建物の無料見積り、相談も受け付けているので気軽にご相談ください。
おすすめの人別片流れ屋根の勾配
片流れ屋根のおすすめ勾配は以下になるので参考にしてみてください。
太陽光パネルを設置したい
太陽光パネルを設置したい人は 5寸勾配以上 (約16度)がおすすめ。
傾斜があることで太陽光パネルに対して太陽光が垂直に当たりやすく、効率よく発電できるからです。
5寸勾配以上の屋根に太陽光パネルを設置するメリット、デメリットは以下です。
メリット | デメリット |
効率的に発電できる 日陰が少なく発電量を最大限に活用 |
パネルが強風で飛ばされるリスクあり 施工コストが高くなる可能性あり |
そのため、専門業者と家の環境やパネルの位置についてはしっかり検討して設置しましょう。
開放感のある外観にしたい
開放感のある外観にしたい人は6寸勾配以上 (約19度)がおすすめ。
勾配が大きくなるほど天井が高くなり、開放感のある空間になるからです。
6寸勾配以上 のメリット、デメリットは以下です。
メリット | デメリット |
様々な外観デザインに対応 好みのスタイルに合わせて勾配を選ぶことが可能 |
勾配が小さすぎると雨水が流れにくくなる 勾配が大きすぎると強風ダメージを受けやすい |
屋根は家の広さや部屋の大きさにも関わってきます。
特に屋根裏を検討している人は勾配によって部屋の広さや明るさが変わってくるのでしっかり検討しましょう。
雨漏り対策を重視したい
雨漏り対策を重視したい人は 5寸勾配以上 (約16度)がおすすめ。
雨が落ちやすく屋根への負担が少ないため雨漏り対策になります。
5寸勾配以上 (約16度)のメリット、デメリットは以下です。
メリット | デメリット |
雨水がスムーズに流れ、雨漏りのリスクを低減 比較的安価な屋根材を使用できる |
勾配が大きすぎると強風によるダメージを受けやすい 屋根面積が大きくなると施工コストが上がる |
注意したいポイントとしては勾配が大きいほど雨どいに負担がかかりやすく、定期的なメンテナンスが必要になること。
屋根だけでなく雨どいの定期点検を受けることを覚えておきましょう。
屋根のイマガワでは雨どいをはじめ、建物の無料点検を行っているので気軽にご相談ください。
片流れ屋根で後悔しないための確認ポイント
片流れ屋根を選んで後悔しないための確認ポイントは以下です。
雨漏りのリスク
片流れ屋根は雨水が一方向に流れやすいため、雨漏りのリスクが高いと言われています。
特に、以下の点に注意が必要です。
妻側(ケラバ側)や棟部からの雨漏り | 野地板と破風板の隙間から雨水が入り込んでしまう |
勾配が緩すぎる場合 | 屋根に水が溜まりやすく、雨漏りにつながる |
雨樋の詰まり | 雨樋が詰まると、屋根に水が溢れ、雨漏りにつながる |
おすすめは防水性を高めた施工。
対策としては以下のような対策があります。
コーキングの定期的な打ち替え | 雨漏りしやすい妻側(ケラバ側)や棟部は防水性を高めた施工を行う |
破風板の補修や点検を行う | 破損や劣化があると、雨水が浸入する可能性があるため定期的に点検する |
雨漏り対策は様々なので、導入する際にしっかりと検討しておきましょう。
日差しや風の影響を受けやすい
片流れ屋根は日差しや風を遮る軒の出が少ないです。
そのため、日差しや風の影響を受けやすく以下のデメリットがあります。
日差しを遮るものが少ない住宅 | 夏場は室内が暑くなりやすい |
風を防ぐものが少ない住宅 | 冬場は室内が寒くなりやすい |
対策としては断熱材をしっかり使用すること。
家の快適さは屋根の断熱材に関わってきます。
新築を検討している人、リフォームを検討している人は屋根材を専門家に相談することをおすすめします。
勾配をつけると費用が高くなる
片流れ屋根は勾配を急にするほど、費用が高くなります。
施工費 | 屋根材を搬入・上げ下げするのが大変 勾配が大きいと屋根材を複雑な形状に裁断する必要あり 屋根面積が大きいためコスト↑ |
人件費 | 足場の設置費用が高くなる 高度な技術が必要になる |
一般的な相場としては30°以上で費用が高くなる傾向に。
コストを下げる方法では複数業者から見積もりを取る方法。
様々な業者から見積もりをとり、自分に合ったプランを選ぶことをおすすめします。
太陽光発電の効率が悪くなる
流れ屋根は条件によっては太陽光発電の効率が悪くなることも。
効率が悪くなる条件と改善点としては以下が挙げられます。
事例 | 理由 | 対策 |
日が当たりにくくなる | 屋根の傾斜によって太陽光パネルが太陽に対して斜めになる | 南側に設置する |
設置面積の減少 | 形状によっっては太陽光パネルの設置面積が少なくなる | 屋根の形状に合わせたパネルを選ぶ |
影の影響 | 換気口棟などの構造物により太陽光パネルに影ができる | 影の位置を考慮して設置 |
屋根の傾斜や対策方法は専門家に相談して進めることでデメリットを解消することができます。
屋根のイマガワでは有資格者も在籍、様々な屋根を扱っております。
無料相談、オンライン相談も受け付けているのでご気軽にご相談くださいませ。
片流れ屋根の勾配まとめ
片流れ屋根で注意したいのは屋根の勾配。
勾配が小さいと雨の流れが悪く雨漏りの原因になったり、大きいと雨どいに負担がかかるなど一長一短です。
そのため、片流れ屋根を検討する際には専門業者にしっかりを相談することをおすすめします。
屋根のイマガワでは屋根のリフォームや相談を受け付けております。
有資格者による建物無料診断も行っているため、まずは気軽にご相談ください。