ガルバリウム屋根にキャッチ工法で太陽光は設置できる？注意点も徹底解説
太陽光を設置する時に気になるのが屋根への穴あけ。
屋根に穴をあけずに太陽光を設置することができる『キャッチ工法』が近年人気になっています。
日本の住宅の6割を占めているガルバリウム屋根にもキャッチ工法で太陽光を設置することができます。
キャッチ工法で太陽光を設置するメリットは以下の4つ。
・屋根の損傷を防ぐ
・雨漏り防止と耐久性向上
・メンテナンスコストが低い
・見た目がキレイ
この記事ではキャッチ工法でガルバリウム屋根に太陽光を設置するメリットについて徹底解説。
注意点についても解説しているので、太陽光の設置を悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
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キャッチ工法とは？ガルバリウム屋根にもできる？
キャッチ工法とガルバリウムの関係について以下から解説します。
キャッチ工法とは
キャッチ工法は屋根材に直接穴を開けずに、専用の金具を使って太陽光パネルを取り付ける方法。
これにより、おおまかには以下のようなメリットを得ることができます。
・穴をあけないため雨漏り防止
・施工が簡単で工事期間が短く、人件費を抑えられる
など、屋根にもお財布にも優しい施工法で人気となっています。
キャッチ工法以外の設置方法
キャッチ工法とその他設置方法の比較は以下です。
| 工法 | 説明 | メリット | デメリット |
| キャッチ工法 | パネルを専用のキャッチで固定し屋根材に取り付ける |
施工が簡単で早い
屋根材にダメージが少ない |
一部の屋根材には対応できない場合あり |
| インストールレール工法 | 屋根にレールを取り付け、その上にパネルを固定 |
幅広い屋根材に対応 |
レールの取り付けが手間
レール自体が風荷重を受けやすい |
| 埋め込み工法 | パネルを屋根材の一部として直接埋め込む |
美観が良い 風の影響を受けにくい |
設置コストが高い
屋根材の改修が必要な場合あり |
| フラットマウント工法 | 平らな屋根や地面にパネルを直接取り付ける |
簡単に設置可能 風の影響が少ない |
効率的な角度が確保しにくい
日当たりの良い場所が必要 |
| 高架設置工法 | 支柱を用いて高架上にパネルを設置する | 日陰を作らず効率的に設置できる | 支柱設置のためのコストと労力が必要 |
様々な設置方法がありますが、キャッチ工法は屋根へのダメージが少なく簡単。
そのため、建物の耐久性も維持でき、工事期間も短いおすすめの設置方法になります。
キャッチ工法でガルバリウム屋根に太陽光を設置するメリット
キャッチ工法でガルバリウム屋根に太陽光を設置するメリットは以下です。
・屋根の損傷を防ぐ
・雨漏り防止と耐久性向上
・メンテナンスコストが低い
・見た目がキレイ
屋根の損傷を防ぐ
キャッチ工法は『キャッチ』と呼ばれる専用の取り付け器具を使用して設置する方法。
そのため、屋根に穴をあけずに設置することができるので屋根の損傷なしで設置が可能となります。
屋根材に負担がかからないため、
・長期的なメンテナンス費用を抑える
・修繕費を節約
上記2点に繋がり、建物とお財布両方に優しい工法と言えます。
雨漏り防止と耐久性向上
屋根に穴を開けると、その部分から水漏れが発生するリスクが高まります。
しかし、キャッチ工法では屋根の穴をあけないため雨漏りのリスクを回避することが可能。
雨漏りを回避することで、結果的にサビやカビからも回避できるので建物耐久性も維持することができます。
メンテナンスコストが低い
キャッチ工法で設置された太陽光パネルは、取り外しや再設置が比較的簡単。
そのため、メンテナンスが必要になった時にも早く、かつ効率よく修繕することができます。
ガルバリウム屋根は耐久性は高いですが、損傷してしまうとサビなどのリスクがあるため早めの修理が必要。
キャッチ工法を選択しておくと取り外しが簡単なので損傷時も早めに修理できることがメリットです。
見た目がキレイ
キャッチ工法では使用する部品が少ないため、屋根の見た目がスッキリとしておりキレイです。
ガルバリウム屋根は見た目もスタイリッシュな外観。
キャッチ工法を選択することで外観を損ねずにパネルを設置することができます。
住宅全体の見た目を損ねずに、エコなエネルギーソリューションを導入できることがメリットになります。
キャッチ工法でガルバリウム屋根に太陽光を設置する時の注意点
キャッチ工法でガルバリウム屋根に太陽光を設置する時の注意点は以下です。
・取り付けてはいけない場所がある
・台風や強風への対策
・屋根材と下地を確認しておく
取り付けてはいけない場所がある
キャッチ工法では以下の場所にはパネルを設置することができません。
| 設置できない場所 | 理由 |
| 日差しを遮るものがある場所 | 建物や木など日差しを遮るものがある場所に設置すると発電効率が大幅に下がる |
| 太陽光パネル設置禁止の区域 | 景観保護や建築規制により一部地域では太陽光パネルの設置が制限されていることあり |
| 屋根の強度が不十分な場所 | 古い建物や耐荷重が不足している屋根は損傷のリスクあり |
特に注意したいのは古い屋根に設置する場合。
ガルバリウム屋根は定期的にメンテナンスを行っていないと、思わぬ箇所からサビなどが発生し劣化していることも。
設置する前に屋根業者に点検をしてもらい、安全に設置できるように相談しておきましょう。
台風や強風への対策
キャッチ工法を選択する場合は部品でパネルを固定しているため、台風や強風へ備える必要があります。
主には以下のポイントを押さえておきましょう。
| ポイント | 理由 |
| 強固な固定方法 |
台風や強風時にパネルが飛ばされないよう、取り付け具の強度を確認 必要に応じて追加の固定金具を使用 |
| 耐風圧設計 | 風圧に耐える設計が施されたパネルや取り付け金具を選定 |
| メンテナンスと点検 |
台風シーズン前後には定期的な点検を行い、金具の緩みやパネルの損傷がないかを確認 必要に応じて早期に修理や交換を行うことで事故や破損を防止できる |
ガルバリウム屋根の特徴として屋根が軽くて薄いことが挙げられます。
しっかりと固定していないと屋根やパネルが飛んだり破損する原因に。
そのため、台風シーズンや10年に1度は屋根点検を行うことをおすすめします。
ガルバリウム屋根の中でも強風に強い『スーパーガルテクト』という商品もあります。
ガルバリウム屋根のリフォームをお考えの方は以下の記事で解説しているため参考してみてください。
＞＞スーパーガルテクトは後悔する？失敗したくない人に向けて徹底解説
屋根材と下地の確認
キャッチ工法を選択する際は以下のポイントを中心に屋根材と下地の確認をしておきましょう。
| 屋根材の種類 |
屋根材によって固定する道具が異なる
ex)瓦屋根→瓦を一部取り外して金属固定 ストレート、金属屋根→専用の金具を使用 |
| 下地の状態 |
屋根の下地が劣化していると固定が不順文で、設置後に問題が発生する可能性あり
→設置前に下地の状態を確認し必要に応じて補修や補強 |
| 防水処理 |
屋根の状況によっては金具を挿入することも
→雨漏りリスク上がるため防水シートやコーキングなどの防水処理を検討 |
太陽光パネルの設置は使用している屋根材によって大きく変わります。
また、古い屋根は見た目は変わらなくても下地が劣化していることも。
下地が不安定であると設置後に屋根が損傷するリスクもあるため、設置する際に専門業者に点検を依頼しておきましょう。
屋根のイマガワでは屋根のプロが屋根・外壁の診断や点検を行っております。
診断や点検は無料なので、気軽にご相談ください。
ガルバリウム屋根にキャッチ工法で太陽光はを設置するまとめ
ガルバリウム屋根にキャッチ工法で太陽光パネルは設置できます。
キャッチ工法で設置するメリット、デメリットは以下です。
| メリット | デメリット |
|
・屋根の損傷を防ぐ ・雨漏り防止と耐久性向上 ・メンテナンスコストが低い ・見た目がキレイ |
・取り付けてはいけない場所がある ・台風や強風への対策 ・屋根材と下地を確認しておく |
キャッチ工法は屋根に穴を開けずに太陽光パネルが設置できる、屋根に優しい工事方法です。
キャッチ工法を選択する前は屋根の診断を受けることをおすすめします。
屋根材や下地が劣化していると、工事によって屋根が破損してしまう可能性があるからです。
屋根のイマガワでは屋根のプロが屋根・外壁の診断や点検を行っております。
診断や点検は無料なのでキャッチ工法で悩まれている方は、気軽にご相談ください。