屋根は重い方がいい?屋根の重さと耐震について徹底解説
屋根は重い方がいい?軽い屋根とどっちがいいのかな?
瓦屋根は重たいけど、耐震性はどうなんだろう?地震で崩れないか心配。
長く住み続ける家だからこそ、安心できる屋根を選択したり対策しておきたいですよね。
結論から言うと、屋根は重たい方が耐震性が低くなります。なぜなら、重たい屋根は建物に負担がかかるため地震が起きるとさらに建物に重さが加わるからです。
この記事では屋根の重さと耐震性について徹底解説。安心できる家作りを検討している人、今ある屋根の耐震性が気になる人はぜひ参考にしてみてください。
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重い屋根は耐震性が低い理由
結論から言うと、重たい屋根は耐震性が低くなります。理由としては以下の3つが挙げられます。
重い屋根は建物に負担がかかるから
屋根は建物の一番上にあるため、重たい屋根であると基礎・柱などの構造に負担がかかります。特に瓦屋根は他の屋根材と比べて重たいため、地震でのダメージを受けやすくなります。
屋根の種類 | 30坪の家の屋根重量 |
瓦屋根 | 約7,200kg |
ストレート屋根 | 約2,100kg |
金属屋根(ガルバリウム屋根) | 約1,900kg |
そのため、重たい屋根は地震時に建物に大きな負担がかかるため耐震性は低いと言えます。
重い屋根は建物の重心が高くなるから
屋根は建物の最上部に位置するため、重たい屋根は重心を高くする原因に。重心が高いほど、地震が起きた際に揺れが大きくなるため耐震性は低いと言えます。
高い重心であると、揺れる時間も長くなるため家へのダメージも大きくなってしまいます。
重い屋根は地震力が大きくなるから
地震力とは地震が起きた際に建物が地震動の方向と逆方向に受ける慣性力です。
地震が発生すると地面の揺れが建物に伝わり、建物全体が揺れます。このとき、建物の質量(重さ)が大きいほど地震力が強くなり、建物へのダメージが大きくなる原因に。
そのため、重たい屋根ほど地震力が大きくなるため耐震性は低くなるといえます。
重い屋根は築年が経過している家に多いから
瓦屋根などの重い屋根は耐久性が高く気候変動にも強いため、以前はよく使われていました。そのため、古い家には重い屋根が多く見られます。
しかし、築年数が経過することで建物全体が劣化し、地震の影響を受けやすくなっています。
さらに、1981年6月に新しい耐震基準が制定。この基準以前に建てられた住宅は、現在の基準に比べて耐震性能が低いことが多いです。そのため、築年数が経過している家は最近の家と比べて地震に対して弱い傾向があります。
これらの理由から重たい屋根を持つ古い家は耐震性が低いと言えます。
重い屋根と軽い屋根の基準
重たい屋根か、軽い屋根かの判断基準としては以下になります。
重たい屋根 | 軽い屋根 |
陶器瓦 (1平方メートルあたり40-60kg程度) |
金属屋根 (1平方メートルあたり5-15kg程度) |
セメント瓦 (1平方メートルあたり25-30kg程度) |
アスファルトシングル (1平方メートルあたり10-15kg程度) |
重たい屋根は耐久性が高いことが魅力的ですが、耐震性が気になる所。瓦屋根は軽量なものも近年発売されているため、耐震性を高めたいなら屋根工事を検討することをおすすめします。
重たい屋根の地震対策
重たい屋根の地震対策は以下になります。
軽量瓦などの軽い屋根材を検討する
瓦屋根は屋根材の中でも重たいですが、近年では軽量瓦と呼ばれる軽い屋根が人気。軽量瓦は軽いため地震の影響を受けにくいだけでなく、機能性にも優れており快適な住まいに直結します。
軽量の瓦屋根でおすすめなのはケイミュー株式会社の『ROOGA』であり、主な特徴は以下の6つになります。
①軽量で地震に強い | 従来の瓦と厚さは同じで1/2の軽さ。ROOGA乾式工法で施工した場合は屋根面積30坪で約2940kgも軽量化に成功 |
②高い高耐候性で美しさを維持 | 表面は紫外線に強い「グラッサコート」でコーティング。色あせしにくく、美しい色・光沢を維持できる。 |
③衝撃を吸収して割れにくい | 強い衝撃を受けても素材自体がたわんで荷重や衝撃を吸収。欠けたとしても破片が飛び散ることを防ぐことが可能。 |
④優れた防水性・耐風性で破天荒に強い | ジョョイント部分と高い防水堤で浸水を防ぎ、新設計の水切り形状で雨水を効率的に逃すので、豪雨から建物をしっかり守れる。 |
⑤高い耐火性 | 不燃材料の認定を受けている |
⑥高い耐発音性 | 陶器瓦とほぼ同等の性能で、雨による音の発生を抑えることができる |
耐震性だけでなく、耐久性や機能面にも優れているためおすすめの軽量瓦です。商品ラインナップも多いため、家の見た目を変えることなく耐震性や機能性をUPさせることができます。
ケイミューROOGAや瓦屋根の地震対策に関しては以下で詳しく解説しているため、参考にしてみてください。
葺き替え工事を検討
屋根の葺き替え工事とは現在ある重たい屋根を取り除き、軽い屋根材に取り換える工事。重たい屋根材から軽い屋根材に変えることで地震の影響を受けにくくすることができます。
屋根材を変えるだけでなく、屋根の内部の防水紙も交換するため同時に防水性を上げることも可能。葺き替え工事では以下のような屋根材が選択肢となります。
屋根材 | おすすめの人 |
ガルバリウム鋼板屋根 | コスパ+耐久性重視 |
アスファルトシングル、ストレート屋根 | コスパ重視 |
葺き替え工事では耐久性が高いガルバリウム鋼板屋根が第一選択肢になることが多いです。ガルバリウム鋼板屋根や葺き替え工事については以下の記事を参考にしてみてください。
>>ガルバリウム屋根は後悔する?失敗したくない人に向けて徹底解説
>>屋根の葺き替え工事は本当に必要?葺き替えのめ目安と注意点を解説します!
建物診断を受ける
耐震は屋根材だけでなく、建物の劣化なども大きく影響します。そのため、屋根だけでなく建物の点検も行っておくことをおすすめします。
新築であれば10年に1度、築年数が経ってる家であれば5年に1度の点検を検討しましょう。
思わぬ箇所から雨漏りしていたり、屋根材が破損しており住宅の劣化を促進していることもあります。専門業者に依頼し、建物の点検も定期的に依頼しましょう。
屋根の軽量化は補助金の対象になる?
結論から言うと、屋根の軽量化は以下の条件に当てはまれば補助金の対象になる場合があります。リフォームの種類でいうと『耐震リフォーム』に分類されます。
福山市の場合は以下が対象となります。
補助対象住宅 | 補助対象者 |
・1981年(昭和56年)5月31日以前に着工されたものであること ・地階を除く階数が2以下であること ・在来軸組構法または伝統的構法であること ・現に居住の用に供するものであること ・販売を目的とするものでないこと |
・補助対象住宅の所有者又は居住者 ・補助事業完了後も市内に居住する者 ・市税の滞納がない者 ・福山市暴力団排除条例(平成24年条例第10号)第2条第3号に規定する暴力団員等でない者 ・補助事業の効果を検証するための調査等に協力する者 |
補助金の相場や対象は自治体によって変わるため、お住まいの地域の制度を確認してみましょう。
屋根は重い方がいい?屋根の耐震についてのまとめ
屋根は軽い方が耐震性の点からはおすすめです。重たい屋根は耐震性が低い理由としては以下が挙げられます。
①重たい屋根は建物に負担がかかるから | 屋根は家の一番上にあるため地震の際に基礎や柱に負担がかかる |
②重たい屋根は建物の重心が高くなるから | 屋根は家の一番上にあるため重たい屋根は重心が高くなり、地震が起きた際の揺れを大きくする |
③重たい屋根は地震力が大きくなる | 重たい屋根の家ほど地震力が大きくなり建物のダメージが大きくなる |
特に屋根材の中では瓦屋根は重たいため、建物へのダメージが大きくなりやすいです。
現在は軽量瓦と呼ばれる軽い瓦もあるため、地震の被害が気になる人は屋根工事を検討してみましょう。軽量瓦は軽いだけでなく、耐久性や遮熱性などの機能面にも優れているためおすすめです。
屋根のイマガワでは軽量瓦も扱っております。屋根や建物の相談や診断も無料で受け付けておりますので気軽にお問い合わせください。